婚活迷子

拗らせて拗らせて拗らせて

荒ぶる鷹のように怒り狂えばよかった合コンの話

もう何回やったか計り知れない合コン

振り返ってみれば、何で私その場で怒らなかったんだろうと思うこともあって

これはそのときの話

合コンで知り合った男性とまた合コンを開くことになった

繋がり大切

必死なんだよいつだって

製薬会社に勤める方で、会社の人をつれてくるという話だった

お休みの前がいいということで、相手男性陣の休みの前日に開催することに

お店は割と流行ってるところを予約してくれて結構楽しみにしていた

行ってみたら男性は、大きなくくりで医療関係者みたいなもんというざっくりした方々

なんか話違くね?

それはまぁいいんだけどさ

それなりにお互い気を使って

それなりに会話を盛り上げて

それなりに楽しんだあたりで飲み放題のラストオーダー

勧められるからたくさん飲んでいい気分

最後のお酒もあと少しになったあたりで

友人の終バスの時間に

ちょっと早い時間だけどお開きかなーと思ってたら引き留められ

帰らせようとするも話題振られたりで帰れない友人

結局ちょっと遠くなるけど電車もあるからと諦め

会話を続けてた

そのうち店員に絡み出す男性陣

良い店員さんだったからワインを一杯ずつご馳走してくれた

ありがたいけど申し訳ない

もうこの店員と付き合いたい

そこからまだ飲み足りなかったのか

1人が奢るからワイン一本頼もうと言い出した

まぁ皆で飲めばすぐだからと頼んで飲んで

ボチボチ終電だからと帰ろうとするも

引き留めてくる

明日も仕事だから終電で帰りたいと言っても

引き留めてくる

余談だけど友人とふざけてたら

口を大きく開けすぎて

顎が外れて

トイレで1人違う修羅場を迎えてた

顎がはまった全能感と酔っ払いの頭の朦朧感もあって

終電を逃した

断り切れなかった自分が悪いんだけどさ

終電を逃したらやっと会計ができて

合計額できっちり割り勘

奢ると言ってたワインはどうした

やっとお店から出てタクシーで帰ろうとするもまた引き留められた

タクシー代出すからー

次の店は奢るからー

ちょっとでいいからー

駄々をこねる子供の如く引き留められ

半ば強引に腕を引かれて次の店に

スナック?みたいなカラオケ歌える飲み屋に連れてかれ

ちょっとの我慢と思って酒を飲んでた

帰りたーい

途中から睡魔との戦いにもなり

ぼーっとしてたら何故かほっぺた噛まれたりしてた

何故怒らなかったんだろう

気づけば男性のうち2人が他のお客さんの女性に絡みに行ってて

何故怒らなかったんだろう

失礼だなと

思うこともなくめんどくさいのがどっか行ってよかったと思う始末

気づけば丑三つ時が迫る時刻

さすがに帰ると言って帰ろうとしたら

待ってー

僕も帰るから待ってー

今帰るから待ってー

とまたぐだり

ママに置いてかれそうなガキかよ

そして何故か3,000円でいいよ

と手を出された

奢りって言ってたよな?

はぁ?

あの言葉は空耳だったのかしら?

早く帰りたくて堪んなかったから何も言わずに払って

タクシー乗って帰ったよ

チキショー

また飲もうねってお誘いの連絡きたけど

タクシーに乗るその時まで、やだやだまだもうちょっとと駄々こねる姿を見て誰がまた行くのだろうと思った

愚痴は出ても成果は出ない

本当どなたか同情するなら愛情をくれ